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粋な男、中秋の名月を楽しむ

本日は中秋の名月十五夜)です。ご存知でしたか?


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僕はすっかり忘れていました。

茶道が趣味とか言っときながら、全くもって季節の移り変わりに疎いことに改めて気づきました。

 

そんな僕ですが、なんとかギリギリ思い出したのです。

いやほんま、よく思い出したなと思うくらい、ただただ歩いているときにふと思い出したのです。

“あ、そういえば今日中秋の名月やん”

カレンダーを見たわけでも、ニュースを見たわけでもない。ふと閃いたようなこのタイミングで思い出せるのは、世界広しといえど、僕か千利休くらいだと思います。そういう意味では僕も大したもんです。

まあ千利休は、十五夜を忘れることはないでしょうが。

 

とりあえず、気づいた僕はその瞬間、急激に胸が高鳴りました。

そういう季節の催しを楽しみたいという気持ちはけっこう強めなので

“これは何かしたい”

という衝動に駆られ、近くのスーパーに寄りました。

“とりあえずお団子でしょ。お月見だんごは必須でしょ。”

そう思いながら店内を徘徊すると、やっぱりめっちゃ売ってましたね。「今日は十五夜」とかなんとか書いた広告のまわりに沢山の種類のお団子、お菓子が並んでいました。

悲しいことに、全然予算がなくて、泣く泣く月見だんごをひとつだけ買う。


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しかし、もう気持ちは風流人です。

完全に風流人スイッチが入る。

帰るときに、近くにある「観月橋」という橋を通るときなんかは

“昔の人達は、この橋から十五夜に月を眺めたんだろうか、、、”

と、風流人がいかにも考えそうなことを考えた。その当時の人達の気持ちなんかも想像しながら。そして完全に想像できました。なんせ風流人のなで。

十二単衣をきた若い女性が、男の肩に寄り添いながら橋から月を眺め、恋(こひ)焦がれる。

いやもう頭に完全に情景が浮かびました。


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なんならその後の夜伽まで完全に想像できました。

 

そんなことを考えているといつの間にか家に着いたので、風流人としてさらに何かできることは無いかとドキドキしながら考える。

本当はお茶でも点てようかと考えたのですが、残念ながら茶道具を実家に置いてきていたのでそれは断念。

それでも頭を振り絞ると、やっぱり出てきましたね。

“そうだ、雅楽、しよう。”

やっぱり浮かんでしまいました。

なんせ自分、風流人ですので。

もう完全にはっきり浮かびました。こんなに浮かぶのはあとビート板くらいです。


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そのくらい浮きました。

 

そう思った僕は、いそいそと龍笛(りゅうてき)をとりだしました。あまり公言はしていませんが、雅楽もすこし出来ます。


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龍笛というのは、その雅楽で使う笛のことです。他にも篳篥(ひちりき)、笙(笙)なんていう楽器があります。僕ができるのは龍笛だけ。

 

龍笛を持ち、譜面をおもむろに開きながら考える。

“さて、、、今年の月にはどの曲が合うだろうか、、、”

すこし渋い顔をしながら、夕暮れの空を眺め、まだ見ぬ月へ問う。

そう、吹けるのは、3曲しかないのに。

 

日没になり、ご近所にあまり迷惑にならないよう一曲だけ吹く。

 

届け。

この俺の音色よ。

月まで届け。

 

吹いてるときにやっぱりそんなことを考えてしまいました。

できるだけ普通に吹こうと思えば思うほど、そういう言葉が浮かんできてしまいます。

これが風流人の宿命なのかと、静かに目を閉じ、吹き続けた。

 

“たまには雅楽も、、、悪くないな”

そんなことを考えながら、神妙な面持ちで笛を置く。

 

さらに、なにかできることないかと考える。

そして、また浮かぶ。

 

“ススキだ”


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中秋の名月といえばススキだ。

しかし、

 

 

 

 

 

 

いや、それはめんどくさくね?

 

 

 

 

 

と思う。

さすがにわざわざどこに生えているのかも分からんススキを探しに行くのはめんどくさい。と。

あろうことか私はそう思ってしまった。

風流人失格です。

というか、完全にメッキ剥がれましたね。

風流人のメッキが剥がれて、エセ風流人がひょっこり顔を出しました。

 

本物の風流人、ぜったいに探しに行くもんね。ススキ。

 

そこまでできない自分を悔やみながら、めちゃくちゃ悔やみながらもススキはめんどくさいから絶対に取りにいかないという堅い決心をしたところで、今日の中秋の名月を楽しむのは終了。

 

あ、ちなみに本日の京都。

 

 

 

 

めっちゃ曇りです。